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# 症例
こんにちは

15・16日(センター試験)は、去年のことを思い出して無駄にソワソワしておりました、榎です。
投稿遅くなってすみません;;

冬休みも終わってしまいましたね・・・。
結局スキーにもスノボにも行けてないですが・・・2月か3月には行きたいなあ。



ところで、先日なっちゃんのバイト先の動物病院に珍しい症例がきたということで、一緒に見に行ってきました。


1例目は、大動脈血栓塞栓症

14歳のアメリカンショートヘアで、来院したときには、すでに両後肢の麻痺が始っており、少し冷たくなっていたそうで、私たちが見せていただいた時には、左後肢は少しマシでしたが、右後肢は壊死が始まっている状態。
やはり痛いのか、必死で威嚇してくるんですが、力がないというか、疲れきっている感じでした。

知ってる方も多いかもしれませんが、大動脈血栓塞栓症は、多くの場合(このコも)腹部大動脈の末端(左右の後肢に向かって分岐するところ)に血栓が詰まり、両後肢への血液供給が途絶える、命に関わる病気。これは肥大型心筋症などにより併発することが多いみたいです。
治療に関しては省略しますが、どれもリスクが高く、(原因となる心臓病のため)再発の可能性が高いそう。特に肥大型心筋症は対症療法しか存在しないのが現状で・・・月並みですがかわいそうとしか言えませんでした。

今日聞いたのですが、結局このコは亡くなってしまったそうです。



2例目は、アジソン病(副腎皮質機能低下症)

まず、下の写真の左側のレントゲン、何がおかしいでしょうか?


心臓、明らかに委縮してますよね。

アジソン病は、名前の通りステロイド系ホルモンの分泌低下が原因で生じます。
急性の場合、ショック状態の改善のため緊急治療が必要となりますが、
アジソン病は、「偉大なる詐欺師」と呼ばれるほど症状が多岐にわたる病気。
(元気がない、震え、下痢、嘔吐、食欲低下、体重減少、ショック状態など)
初見では、なかなか診断が難しいみたいです。

先生曰く、心臓と横隔膜の間の空間に気づくことがポイントだそうで、もし下痢などで来院してきても、腹部レントゲンを撮るときには少し胸部までかぶるようにする、などおっしゃっていました。

実際に先生が研修医のとき、師匠の先生がアジソン病を見抜けずに患畜をそのまま帰してしまい、結局亡くなってしまうことがあったそうで、書ききれませんが、とても熱心に様々なことを教えていただきました。


上記の2例はどちらも10年に1度といわれる珍しい症例で、目の前でじっくりと観察し、また質問等をできたことは、本当に貴重な体験でとても勉強になりました。

また、先生は畜大出身であり、海外などいろんな人生経験をされてる方だったので、開業獣医としての話だけでなく、その他の話もとてもおもしろかったです


で、この日私が一番印象に残ったこと。

それは、1例目のアメショのコの飼い主さんが様子を見に来られた時に、お礼を言いに行ったんですが、それに涙を浮かべながら、

「(将来はこういうコたちも)助けてあげてくださいね。」

と笑顔でおしゃってくださったことです。


私たちが学ぶ獣医学は、
こういった数々症例により成り立っており、
また新たな症例によりこの先も進歩していくもので、
そして、それはこのコたちや、飼い主さんがあってこそだという、「紛れもない事実」を
肌で感じ、改めて考える、とてもよい機会になりました。


たったの半日でしたが、めっちゃ充実してて、本当の意味で勉強になりました。


てかこれがバイトなんて・・・羨ましすぎるよ!! なっちゃん!!笑


とりあえず今年の目標の一つは、

動物病院に雇ってもらうこと

....ですね笑


文章が残念で、伝えたいことが伝わらない気がしますが、この辺で終わります

それでは



ぴーえす
実家ではきっと食べきれなかっただろうシカ肉を、みんなでおいしいと食べてくれてとても助かりました!!ありがとう
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| comments(0) | - | 16:57 | category: 芙蓉 |
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